スコット・ギャロウェイ『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』by 兄

GAFA(ガーファ)に関する本を読んだ。
ガーファとは、グーグル(G)、アップル(A)、フェイスブック(F)、アマゾン(A)の頭文字をとったテクノロジー四強企業のことである。


これらの企業は、我々にたくさんの利便性、快適性、共感性をもたらすことで、成長してきた。


この本では、どうやってガーファがここまで成長を遂げたのかについて、光(表向きの顔)と影(裏向きの顔)の両面から解説している。
特に影の部分が興味深かった。


本書の私的要点を以下にまとめる。


フェイスブック
フェイスブックもしくはインスタグラムに登録している人は必見の情報を紹介する。(インスタグラムはフェイスブックの傘下)
皆うすうす気付いていると思うが、我々の個人情報はフェイスブックに吸いとられている。
「私は見る専だから大丈夫」と思うかもしれないが、そんなことはない。
この本に以下の記述があった。
あなたが「いいね」をつけたものが150件わかれば、そのモデルはあなたのことを配偶者より理解できる。これが300件になると、あなた自身よりあなたのことを理解できる。
もしあなたがスマホを所有し、ソーシャルネットワークに参加しているなら、あなたはプライバシーの侵害を覚悟しているということだ。


②アップル
アップルはテクノロジー業界の中で、圧倒的に高い利益率を誇る。要するに「製品の価格は高く、生産コストは低く」を実現した。確かにライバル会社のものより製品は優れているが、アップルがつけている価格ほど段違いに優れているわけではない。
2015年第1四半期に、全世界で出荷されたiPhoneのシェアは18.3%にすぎないのに、アップルは業界の利益の92%を占めた。
なぜ、こんなにも高い利益率を実現できたのか。
この鍵は、アップルストア(メーカー直営店)にあった。
ネット販売が当たり前の時代に、リアル店舗販売を大切にしたのは、非常にユニークな戦略だ。
ニューヨークの5番街シャンゼリゼを歩くと、ヴィトンがあり、カルティエがあり、エルメスがあり、そしてアップルがある。
アップルはアップルストアにより、テクノロジー企業から高級ブランドに転身し、ブランドイメージと利益率を上げたのだ。


③アマゾン
アマゾンが訴えかけるのは、より多くのものをできるだけ楽に集めようとする我々の狩猟採集本能だ。
アマゾンは資本を食う店舗を持たなかったため、倉庫の自動化に投資することができた。規模は力であり、アマゾンは実際の小売店にはできない低価格を提示することができた。
小売業はアメリカ経済としては成長していない。 アマゾンが成長している分、アマゾン以外の全ての小売企業は衰退している。アマゾンの独り勝ち状態だ。
アマゾンが100万ドルの収益をあげるのに必要な従業員数は、一般的な小売企業と比較すると、はるかに少ない。アマゾンの成長により、アメリカの小売業界で7万6000人分の仕事が破壊されることになる。
つまり、便利なアマゾンを使えば使うほど、我々の雇用は減っていくのだ。


④グーグル
グーグルは全ての疑問に答えてくれる。グーグルほど信頼されている企業はない。
アップルは世界一革新的な企業と考えられている。アマゾンは最も評判の良い企業。フェイスブックは一番働きやすい企業だ。しかし私たちがグーグルに置く信頼には並ぶものがない。
グーグルが現代の神と呼ばれる理由の1つは、私たちの心の奥底にある秘密を知っている点だ。
冷静に考えてほしい。母親、親友、医師にさえ話さない秘密をグーグルには告白しているはずだ。
グーグルに聞く頻度で、秘密の質問をされたら、どれほど理解のある友人であろうとおそらく引いてしまうだろう。
最近のグーグル検索履歴を見れば、誰にも知られたくないことをグーグルには打ち明けていることが確認できる。
グーグルは世界中の誰よりもあなたの深い部分を知っている存在なのだ。恐ろしい事実だと思わないか?


以上。


ほとんどの企業は、ガーファが創ったゲームのルールの上で、活動している。
ガーファをよく理解することは、現代ビジネスマンの教養とも言える。
ビジネスマンや就活生に広くオススメできる本だと感じた。


the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界