【読書】西内啓『統計学が最強の学問である』( by 兄 )

 刺激的なタイトルの本だ。

 漠然とした統計学への関心から、この本を手にとった方も多いと思う。私もその一人だ。遅ればせながら、読んでみた。

 この本は統計学の実際の使い方を教えてくれる本ではなく、統計学活用の心得を伝える本といって良い。

 個人的に参考になったポイントを3つ紹介する。


①全数調査 vs サンプリング調査
・サンプリング調査は驚くほど正確。全数調査では偏りが生じやすいケースもある。
・サンプリング調査にすることで、多少精度が低下するかもしれないが、その結果、実際に下すべき判断やとるべき行動にどのような影響があるのか。影響しないレベルであれば、全数調査にかけるコストはムダ。

②データをビジネスで使うための「3つの問い」
【問1】何かの要因が変化すれば利益は向上するのか?
【問2】そうした変化を起こすような行動は実際に可能なのか?
【問3】変化を起こす行動が可能だとしてその利益はコストを上回るのか?

③誤差と因果関係が統計学のキモ
・ただの集計ではなくその誤差とP値(意味のない差が生じる確率)についても明らかにすること。
・適切な比較を行うこと。直接的な利益もしくは利益に結びつく因果関係が明らかな指標を比較対象にする。
・因果関係には向きがある。第三の要因が介在することも念頭に置く。
・因果関係を調べたいときの最強ツールが、ランダム化比較実験。
・ある程度の数でランダム化してしまえば、実験対象の誤差を抑え、条件を揃えることができる。


 以上、3点である。

 この本をきっかけに学習を深め、統計リテラシー(統計学的な思考方法)を身につけていきたいと思う。そして、最速で最善の答えを導き出すビジネスツールとして活用していきたい。

 あらためて私も思う、統計学が(万人に必要な)最強の学問であると。


統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である