【読書】萩尾望都『私の少女マンガ講義』

 これは、イタリアナポリ東洋大学で行われた萩尾望都の講義とインタビューをベースに、少女マンガの歴史や魅力、自身の作品について語られたものをまとめた一冊。

 幼い頃から、姉が読み終わったマーガレットやセブンティーン等を見せてもらうのが大好きだった私としては、興味津々。

 読んで見ると、今まで気づかなかったこと、知らなかったことが満載で、新しい感動のるつぼだった。

 まずは、少女マンガが男性作家達によって生まれたこと。


ーそういわれればそうかも。


 女性に権力や地位がなかった時代に、あるときは男装の麗人として剣をふるい、あるときは王子として国務をこなす王女様は、その時代の中で許される最大級のエールとメッセージを送っていたらしい。


ーなるほど凄い。大好きだったリボンの騎士に、そんな深い意味がこめられていたなんて!
 少女マンガは、当時の虐げられた女性たちを勇気づけ、力づける希望の星だったに違いない。
 

 そして3.11以降の萩尾望都の作品の意味するものにも胸を打たれた。

 とにかく、日本の少女マンガは面白い。そして、限りなく深い。


私の少女マンガ講義

私の少女マンガ講義