科学のカラヴァッジョ派ブログ

ブログのコンセプトは「文学少女が物理学の本を読んだら」です。科学の恋愛至上主義。外見重視。

小山慶太『寺田寅彦 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学』

 小山慶太さんの『寺田寅彦 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学』のメモ。


 和魂洋才の物理学。

 寺田寅彦は光や原子ではなく、尺八、金平糖、椿の花、線香花火について研究した。寺田寅彦の物理学には風情がある。




 寺田寅彦の口癖。

「ねえ君、不思議だと思いませんか?」




 夏目漱石との出会い。

 寺田寅彦が入学した熊本の高校の英語の先生が夏目漱石だった。寺田寅彦は「まるで恋人にでも会いに行くような心持ち」で漱石の自宅に足繁く通い、俳句をよんだと回想している。




 夏目漱石と科学。

 英文学を研究するために留学していた漱石は、ロンドンから妻宛てに手紙を書いた。「近頃、文学書は嫌になり、科学の本を読んでいる。」




 寺田寅彦とレイリー卿。

 レイリー卿は「空はなぜ青いのか」という疑問を解明した。そのレイリー卿が書いた『音響理論』を修繕寺で温泉に浸かりながら読んだ寺田寅彦は、博士論文として「尺八の音響学的研究」を書いた。尺八の奏者は首の傾き加減を変えることで音の高低を調節し、哀調を帯びた音色を聞かせてくれる。ねえ君、不思議だと思いませんか?

寺田寅彦 - 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学 (中公新書)

寺田寅彦 - 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学 (中公新書)