科学のカラヴァッジョ派ブログ

ブログのコンセプトは「文学少女が物理学の本を読んだら」です。科学の恋愛至上主義。外見重視。

原田マハ『暗幕のゲルニカ』

「芸術は、飾りではない。敵に立ち向かうための武器なのだ。」ーーパブロ・ピカソ



 1937年、4月26日。内戦真っ只中のスペイン、バスク地方の小都市ゲルニカを、反乱軍とナチスドイツの航空部隊が空爆した。その惨状を知ったピカソは反乱軍と闘う共和国政府を支援しようと絵筆を取った。


 モノクロームの巨大な画面。泣き叫ぶ女、死んだ子供、いななく馬、振り向く牡牛、力尽きて倒れる兵士。それは、禍々しい力に満ちた、絶望の絵画。1937年パブロ・ピカソ作、ゲルニカ

 綺麗な花やかわいい女の子の絵が好きな十歳の少女が一目見ただけで、その絵の前から動けなくなった。

 20年後その少女は、MoMAのキュレーターとなった。

 9・11の悲劇のあと、傷ついたニューヨーク市民のために、テロと戦争に反対する世界中の人々のために、いったい何ができるのか考え抜いて、彼女はひとつの結論に至る。


 それは、アートを通じて、反戦、反テロのメッセージを伝えること。パブロ・ピカソがそうだったように。

 そして、彼女は、「ピカソの戦争」展開催のために、まさに命懸けの奮闘をする。

暗幕のゲルニカ

暗幕のゲルニカ