科学のカラヴァッジョ派ブログ

ブログのコンセプトは「文学少女が物理学の本を読んだら」です。科学の恋愛至上主義。外見重視。

詩人の量子論、高林武彦『量子論の発展史』

高林武彦

高林武彦さんは詩人で物理学者です。その詩心は、フィジカル・センチメンタルで物質情念的です。学者としては、物理学が時折見せる「不思議の国への飛躍」を生涯追求しました。




2008年にノーベル物理学賞をした南部陽一郎さんは高林武彦さんを評して、こう言いました。「詩人としての性格が彼の業績のすべてを規定している」。この言葉、よく分かります。






実は、高林武彦さんには詩人と物理学者以外にもうひとつの顔があります。科学史家としての顔です。みずからも物理学者として未知の国を探究するかたわら、人類が辿った「不思議の国への飛躍」を綴りました。






量子論の発展史』では量子論が辿った歴史を綴ります。





量子論は1913年4月、27歳の青年ボーアによって不思議の国へと飛躍しました。その原子論の不思議さは、さながら古典論というゴシック風の土台の上に建ったバロック風の塔のようでした。


量子論の発展史 (ちくま学芸文庫)

量子論の発展史 (ちくま学芸文庫)


昔住んでいた家のこと。 - マティスが好きな大学生の日常