科学のカラヴァッジョ派ブログ

ブログのコンセプトは「文学少女が物理学の本を読んだら」です。科学の恋愛至上主義。外見重視。

アンリ・ルソー的物理学者広江克彦

絵画の鑑賞法

絵画を観るときまず全体を観る。そこから第1印象を受け取り、細部に目を移していく。それに対して音楽を聞くとき、いきなり全体を聞くことはできない。モーツァルトにはできたらしいが。

一般には、1音1音積み重ね、最後に全体の印象が残る。





多くの物理学の本は細部の精密な議論を積み重ねることで出来ている。音楽的だ。

ひどい本だと全体に到達することなく終わることもある。





広江さんの物理学の本は、まず全体を観せてしまう。それから細部の議論に移ってゆく。もちろん弊害もある。第1印象が間違いであることはよくあることだ。苦い経験をしたことは誰しもあろう。


しかし、絵画的な物理学の本があまりにも少ない現状を踏まえれば、広江作品が貴重なのは言うまでもない。





アンリ・ルソー的物理学者広江克彦。



おわり。


アンリ・ルソー (RIKUYOSHA Children & YA Books)

アンリ・ルソー (RIKUYOSHA Children & YA Books)