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科学のカラヴァッジョ派ブログ

ブログのコンセプトは「文学少女が物理学の本を読んだら」です。科学の恋愛至上主義。外見重視。

空海の手話

空海が作ったゲーム

空海が今生きていたら、遊んでいるうちに悟れる音ゲーを作ったと思う。空海にはそういうゲーム感覚がある。
肉身のままの姿で仏になることを即身成仏という。空海は意密、身密、語密の三密を総動員して即身成仏を目指した。意密は意識の強度を密教的水準に高めるためのイメージトレーニング、身密は印契ともいい仏や菩薩の悟りの内容を両手両指の組み合わせによって表現したもの、語密は神秘的な声音や聖なる呪文のことである。
特に興味深いのは、身密と語密である。もう少し詳しい話をすると、身密はインド舞踏における舞踏言語を応用したものだ。インド舞踏では科白のかわりにハンド・ランゲージを用いた。58種類からなる印の結び方に意味や言葉が記号化されていた。空海はハンド・ランゲージで悟りの内容を表現しようとした。語密においては一系列の聖音や聖語によって全宇宙を直感的に想起できるとされた。また、空海マントラ(真言)を唱える独自のテクニックを開発した。マントラを唱えることで精神を集中させ、その分析不能の神秘音の発語・発声をテコに自己意識の突破を目指した。
僕はこんなことを考えている。空海は自己意識を突破させる神秘的なマントラのリズムに合わせて圧縮されたハンド・ランゲージを高速で動かし、思考を爆発させようとしたのではないか。
リーマンと空海 - kmasato’s diary