科学のカラヴァッジョ派ブログ

ブログのコンセプトは「文学少女が物理学の本を読んだら」です。科学の恋愛至上主義。外見重視。

『まんがで学ぶ 世界の宗教―――日本人は無宗教? 宗教って難しくない(Business ComicSeries)』by 兄

【結論】
宗教とは、何かを信じる心である。
それがあれば、心を強く保てるものがあなたにとっての宗教だ。

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宗教が何のために存在するのか?

人間がいつかは必ず死ぬ存在だから、宗教は存在する。つまり、死に対する恐怖を和らげるため、死後の世界を信じるために宗教は存在する。どの宗教も人間が死んだらどうなるのかについて教えている。


宗教とは何か?

宗教とは、生きるための原動力だ。人間は誰だって何かを信じることによって生きている。日本人は無宗教だと言われるが、それぞれが自分の信じる何かを宗教として、持っているのだと思う。


たとえば、大切な人が死んでしまったとしても、形見を持っていれば、その人をそばに感じられることも宗教なんだ。

(まんがで学ぶ世界の宗教より)


安部徹也『マンガでやさしくわかるコトラー』を読んで。by 兄

マーケティングの本質とは、相手のことをよく知り、相手の望むことを望むタイミングでやってあげることだ。
自分の望みを優先させるのではなく、常に相手が自分に何を期待しているかを理解し期待にこたえ続けるんだ。


お客様は製品を通して得られるベネフィットを求めている。お客様が求めているのは、ドリルを買うことではなく、その先にある「穴を開ける」ことだ。
考えるべきは、どんな製品を売るのか?ではなく、製品を通して顧客のどんな不便や悩み、欲求を解消していくか。
お客様の視点で徹底的にニーズを掘り下げる。


ブランドを確立してファンをつくる。ファンが増えれば小さい会社でも大きな会社に勝てる。
ブランドを確立するには、ライバルとの類似点相違点を明確にして差別化する。


飢えた魚はどこにいるか?もっといい釣り場を探す。
広い海の中で、魚の群れている場所は、決して一ヶ所ではないはずだ。


顧客を買う気にさせる。
商品の価値を伝えるには、いかに第三者に心の底から「いい」と言ってもらうかがカギになる(プロモーション戦略)。


何事も一時的な関係で終わってはお互いに空しさが残るだけだ。
会社と顧客は長い間良好な関係を保ってはじめてお互いに最大限の利益を感じられるはずだ。
そのためには自分のことだけを考えるのではなく、常に相手の立場になり相手が喜ぶことをし続けるんだ。
そうすればビジネスをするうえで、生きていくうえで、最も重要な「信頼」を強くしていくことができる。

(マンガでやさしくわかるコトラーより)


マンガでやさしくわかるコトラー

マンガでやさしくわかるコトラー

広江克彦『趣味で量子力学』について

物理学について

物理学が嫌いな人は多くて、私も例にもれずその一人で、中学生のとき万有引力の話を聞いて以来勉強してない。「2つの物体は互いに互いを引き合う」なんて理解できない。


そんな私が、みずからの意思で物理学の本を買った。みずからの、と言ったけど万有引力の影響もあるのかもしれない。

広江作品について

歴史的な名著とか、学校で指定された教科書と違って、この手の本は好き嫌いがわかれると思われる。でも私は広江さんの本を読んでしまう。広江さんが展開する数式にはスピード感があって、高揚感がある。だからつい……。


本書の主役はシュレーディンガー方程式。

シュレーディンガー方程式をルックスで嫌う人は多いけど、実は線形で、解を重ね合わされたりなんかして、私は嫌いになれない。

シュレーディンガー方程式が序盤で、3次元に拡張され、座標変換され、変数分離され、原子核電荷によるポテンシャルエネルギーの下で解かれる。この部分の高揚感はすごくて、中毒性がある。



本書を読むと、自分の理解がついていかないときがあって、つらい。つらいんだけどスピード感のある数式に頭がのぼせてしまう。それで、楽しいのか楽しくないのか分からなくなってしまうのだけれど、この感覚、嫌いになれない。



小池真理子の『欲望』を読んで - 情報系女子大生のブログ(仮)
このリンクの文章の真似がしたかったのです、うまく出来ませんでしたが……。(情報系女子大生に許可をもらいました。)

趣味で量子力学

趣味で量子力学

プラトン『ティマイオス』について

最近、プラトンが気になっています。ビックデータや人工知能の話って、もっと言うとGoogle の存在それ自体がプラトンが考えた「哲人王」の実装だなぁ、なんて思ったことがきっかけです。


そこで、プラトンについて調べたら、『嫌われる勇気』の岸見一郎さんが『ティマイオス』を翻訳していることに気付きました。



どこで、知ったのかは忘れましたがプラトンの『ティマイオス』には高校生のころから神秘を感じてきました。しかし、『ティマイオス』はプラトン全集でしか読めず、さらにその巻は絶版でした。古本も数万円。結局読めませんでした。



ところで、どこに神秘を感じていたかと言うと、リゾーマタです。

ゾーマ

地(土)・水・火・風(空気)の4つのリゾーマタ(「根本」の意 )は正多面体であり、その形状によって運動の性質や他のリゾーマタとの親和性が決まる。たとえば火は正四面体であり、最も軽く、鋭い。水は正二十面体、空気は正八面体である。これに対して土は正六面体であり、運動することが最も遅い。自然の諸物はリゾーマタがまざりあうことによって形成されている。



後に量子力学を構築することになる青年ハイゼンベルクもリゾーマタの一節に興味をおぼえ、物質の究極に正多面体のようなイデアがあるのか、それとも数式があるのか考えたそうです。



長らく入手が困難であった『ティマイオス』が手に入れ易くなり、とても嬉しいです。

ティマイオス/クリティアス

ティマイオス/クリティアス

セドリック・ヴィラニさん

セドリック・ヴィラニ。フランスの数学者。

業績

空間一様ボルツマン方程式の弱解の構成、空間非一様の場合の弱解の存在、ボルツマン方程式が小角度衝突の極限でランダウ方程式へ収束することの証明、エントロピー増大の速度に関する美しい結論、準統御性の理論、最適輸送問題による気体の拡散現象の新解釈、完備で局所コンパクトな測度距離空間におけるリッチ曲率の構成的概念、非線形ランダウ減衰の証明、など。

受賞歴

コレージュ・ド・フランス講義ペコ
欧州数学会賞
フェルマー
ジャック・エルブランド賞
ポアンカレ
フィールズ賞

好きなマンガとアニメ

DEATH NOTE」(悪魔的に面白い by セドリック)
ブラック・ジャック
風の谷のナウシカ
ベルサイユのばら

好きな方程式

ボルツマン方程式(世界一美しい by セドリック)
ブラソフ方程式

好きな音楽

ドボルザーク交響曲「新世界」、バッハのブランデンブルク協奏曲第5番、ベートーベンの交響曲第7番、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番、マーラー交響曲第2番、ブラームス交響曲第4番、プロコフィエフピアノソナタ第6番、ベルクのピアノソナタ第1番、ボエルマンのトッカータブリテンの「戦争レクイエム」、ジョン・アダムズ「中国のニクソン」、ビートルズ「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」、ゾンビーズ「ブッチャーズ・テイル」、ザ・ビーチ・ボーイズ「ヒア・トゥデイ」、ディヴィアン・コメディ「スリー・シスターズ」、リベイロの「叙事詩ではない詩」、など。

好きなチーズ

エシュルニャック、コンテ、ブリヤサヴァラン、ナヴェット、オリヴィア、そして不滅のミモレット

定理が生まれる: 天才数学者の思索と生活

定理が生まれる: 天才数学者の思索と生活

世界のエリートがみんな使っているシェイクスピアの英語

ビジネス会話から、新聞の見出し、映画の決め台詞、ハードロックの歌詞にいたるまで、良く耳にするフレーズや決まり文句がみんなあのシェイクスピアの台詞の引用だったなんて。

Age cannot wither her.
年は彼女をしおらせることはできませんよ!

この言葉は、ヒラリークリントンの大統領選出馬が話題になるたびに繰り返されてきましたが、このオリジナルが「アントニオとクレオパトラ」の中でクレオパトラのことを評して言った台詞だったとご存知ですか?
そうわかるとさらに奥深さを感じませんか?
「Romeo」が「すごくロマンチックな男性」の代名詞として、To be , or not to be : that is the question.で有名なあの「Hamlet」が「優柔不断な人物」の代名詞として使われたりもしています。
まさに英語圏のことばの中、いや文化には今もシェイクスピアが生きているのです。
それ故表面上の言葉としてだけでなく、背後にある文化や深い感情を感じとるためにシェイクスピアは必読なのです。
この本の中では、時代を越えて人々に伝わり続けるシェイクスピアの珠玉の言葉やフレーズがわかりやすく解説されています。英語の質をランクアップさせるためには欠かせない100フレーズが待っています。

Friends , Japanese people , readers , lend me your eyes.

世界のエリートがみんな使っているシェイクスピアの英語 (講談社パワー・イングリッシュ)

世界のエリートがみんな使っているシェイクスピアの英語 (講談社パワー・イングリッシュ)

Complete Works of William Shakespeare (Wordsworth Royals Series)

Complete Works of William Shakespeare (Wordsworth Royals Series)

ボクは坊さん。

ボクはお寺で育った。高校生のとき「和尚」というあだ名がついた。複雑な気持ちがした。
進路を悩んでいたときに「高野山大学」から学校の資料が送られてきた。ページを開くと

世界で唯一の密教学科

と書かれていた。子供の頃持っていたお坊さんへのあこがれを思い出した。入学することにした。
高野山の理髪店で頭を剃った。高野山は静かな街だった。焼き肉を食べただけでガッツポーズした。情熱的に密教を語る僧侶に出会った。ロックを語るミュージシャンのようだった。ボクは密教に惹かれた。百日間の修業もした。卒業論文は「密教と現代生活」にした。一生涯、僧侶として考えるテーマだと思った。高野山は寒かったけど、一生懸命論文を書いた。完成した論文を大好きな僧侶に誉めてもらえた。
それから、本屋さんに就職した。僧侶になるために社会を見ておいたほうがいいと思った。ハードな日々だったけど「本屋さん」という空間が大好きだった。
働き始めてから一年が経ったとき祖父が倒れた。末期ガンだった。入院することになった。ボクのお寺での仕事は祖父のいない中であわただしくスタートした。ボクは書店を辞めた。伸びていた頭を剃った。剃髪した姿で祖父に会いに行った。祖父は無言のまま頭に手を伸ばした。「お別れ」の儀式のような気がした。ボクが帰宅した後、祖父がなくなった。ボクは坊さんになった。

「ボクは坊さん。」には葬式仏教の魅力がつまっている、読んでる最中何度も涙ぐんだ。
ダイハンニャ、ハラミタキョウ!

ボクは坊さん。

ボクは坊さん。